宇治十帖の上生菓子
7月 源氏物語 第51帖『浮舟』
たちばなの小島は色もかはらじを
この浮舟ぞゆくへ知られぬ
浮舟を一目見た時から忘れられない匂宮。
薫が宇治に囲った浮舟を見つけ出し、ある夜、薫になりすまして浮舟に近付きます。
情熱的な匂宮は、浮舟を宇治川の対岸へ連れ出し、途中は橘島で歌を詠み交わすなどして仲を深めますが、二人の間を浮く舟のように揺れる浮舟。
ついに薫が匂宮との関係に気付き、浮舟を京に迎える準備を急ぐ中、浮舟は思い悩んだ末、消息を絶ってしまうのでした。
レモンが香る吉野羹に、桃餡を閉じ込めて、浮舟と匂宮が乗る舟を、笹の葉で表現しました。
吉野葛のなめらかな食感の、夏らしい上生菓子をお楽しみください。
和菓子作家まきのあや @aya.makino の上生菓子は、数に限りがございます。
売り切れの際は、ご容赦くださいますようお願いいたします。
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